ダイエットは健康増進に役立つ?

痩せる=健康?

健康のために食事制限や運動を取り入れる方も多いと思いますが、必ずしも体重を減らすことが健康増進に役立つとは限りません。もちろん心身ともに健康であるためには、栄養バランスの優れた食事と適度な運動は欠かせません。

一方で、体重を落とすことに意識を向けすぎるあまり、逆に不健康になってしまうという場合もあります。ダイエットをする際は自分の健康状態と相談しながら、無理のない範囲で行うことが大切です。

ダイエットは健康に役立つのか?

 

適正体重を知ることが大切

女性の場合は特に、減量する必要のない体型でもスタイルを気にしてダイエットを繰り返してしまう傾向があります。体重は1つの目標になりますし、ゴールを設定することでダエイットのモチベーションを維持することにも繋がります。

しかし体重は前日の水分摂取量にも左右されますし、体調によっても変化するもの。体重の増減に一喜一憂するのはストレスの元となりますし、長期的に見て減量を目指すことが大切です。

また、それぞれの性別や身長に応じた適正体重を知ることで、「どの程度のダイエットが必要なのか」が分かりダイエットのゴールを設定しやすくなります。

体重の目標値としては、その人の身長に応じて算出される「適正体重」があります。適正体重はその身長の方が最も健康を維持でき、生活習慣病などのリスクを軽減することのできる体重です。その他に、見た目のスタイルの良さを意識した「モデル体型」や「美容体重」などもあります。

それぞれの体重は以下のような計算式で算出されます。各々の目的に合わせて、ダイエットのゴールを設定してみてください。

 

適正体重

身長(m)×身長(m)×22
※身長165㎝の人の場合、1.65×1.65×22=約60キロが適正体重となります。

 

美容体重

身長(m)×身長(m)×20
※身長165㎝の人の場合、1.65×1.65×20=約54キロが美容体重となります。

 

モデル体重

身長(m)×身長(m)×19
※身長165㎝の人の場合、1.65×1.65×19=約51キロがモデル体重となります。

適正体重、理想体重、BMI、モデル体重とは。

 

減量は様々な病気の改善にも役立つ

健康を維持するためには適切な体重をキープすることがとても大切です。肥満は様々な病気の原因にもなりますので、減量は糖尿病などの生活習慣病、メタボリック症候群を予防・改善することにも繋がります。また、女性の場合は肥満が原因でホルモンバランスが乱れ、婦人科系の病気にかかってしまうこともあります。

そのためこういった病気を予防・改善するためには病院での治療だけではなく、自主的に減量をすることが大切です。慢性的な肥満状態にある方は特に注意するようにしましょう。

 

◆過度なダイエットは健康被害を招くことも

ダイエットが健康増進に役立つ一方で、過度なダイエットや急激な減量は様々な健康被害を招く危険性もあります。また、急激な減量をすると体型の変化に皮膚がついていけず、たるみの原因になることも。

すぐにでも痩せたいと思ってしまうのは当然のことですが、身体のことや健康状態にも気を使って無理のない範囲でダイエットを行うようにしましょう。

 

栄養失調

ダイエット中の食事はカロリーを意識するあまり栄養バランスが偏ってしまいがち。過度な食事制限を続けていて栄養失調に陥ってしまう方は決して少なくありません。食事制限をする際は摂取カロリーだけではなく、栄養バランスに気を配って身体にとって必要な栄養はきちんと摂取するようにしましょう。

間違ったダイエットは体に悪影響です

 

貧血

鉄分は意識していないと1日に必要な摂取量を摂ることが難しく、ただでさえ不足しがちな栄養素です。ダイエットで食事内容を制限すると、余計に鉄分が不足して貧血状態になってしまうこともあります。

鉄分が多く含まれる食材としては、レバーやひじきなどがあげられます。これらの食材は調理方法によってはヘルシーでダイエットにもぴったり。この他にも時にはサプリメントを活用するなどして、ダイエット中の鉄分の不足を補うようにしましょう。

 

生理不順

女性の場合は過度なダイエットからホルモンバランスが乱れ、生理不順や過少月経などの婦人科系の異常を引き起こしてしまうこともあります。「急激な減量で生理がこなくなった」という声は決して珍しくないため、自分の身体の状態をよく把握しながらダイエットを行うことが大切です。

 

◆健康的に痩せるためには?

運動と食事制限を並行して行う

健康的に痩せるためには、偏ったダイエット方法を辞めることが大切です。食事を極端に減らしたり、カロリーを極端にカットするなど、特に食事制限のみのダイエットは過剰になりがちなので意識して注意するようにしましょう。

また、食事制限と運動を並行して行うことで筋肉を増強し、ダイエットにとってとても大切な基礎代謝を向上させることができます。運動は血行をよくする効果もありますので、生活習慣病予防にも役立ちます。

健康的に痩せるためにはどうしたら良いでしょうか。

とはいえ肥満の方がいきなり激しい運動を行うのは身体に大きな負担となってしまいますし、足腰を痛めてしまう可能性もあります。くわえて、運動習慣のない方がいきなりはりきって長時間の運動を行うことは体力的にも精神的にも大変で、挫折の原因にもなってしまいます。

運動は「毎日部屋の中を掃除する」「エスカレーターではなく階段を使う」など、はじめは無理のない範囲で挑戦し、徐々に身体を慣らしていくことが大切です。脂肪燃焼効果のある有酸素運動の他、基礎代謝をあげたり身体を引き締める筋力トレーニングを行うことで、引き締まった健康的なボディを目指すことが可能です。

 

生活リズムを正す

ダイエットのためには食事制限や運動の他に、生活リズムを正すことが大切になります。

不規則な生活は自律神経やホルモンバランスを乱してしまい、痩せにくい身体をつくる原因にもなってしまいます。特に睡眠はダイエットと密接な関係があり、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」を正常に作用させることで骨や筋肉を強くし、脂肪の代謝を促進することが可能です。

良質な睡眠をとるためには「寝る前3時間以内に食事をとらないこと」「しっかりと湯船につかって身体をあたためること」「寝る前はパソコンやスマートフォンに触らないこと」などが有効です。また、日中適度な運動をこなすことで、心地よい疲労感を得ることができすんなりと入眠することができます。

 

◆見た目の痩身にとらわれない!

体重よりも体脂肪率を!

過度な減量は無理な目標設定のせいで引き起こされてしまうことが多々あります。特に体重の見かけの数値にばかりこだわるのは良くありません。特に健康的に痩せることを目的とするあらば、体重よりも体脂肪率に着目するようにしましょう。

一見すると痩せていたり、体重は平均的なのに体脂肪率が高く内臓脂肪が多いという隠れ肥満の方は多くいらっしゃいます。見た目の痩身ばかりにとらわれず、身体の内側から体質改善を行うことが重要なのです。

 

同じ体重でも見た目に変化が?

「憧れの芸能人やモデルと同じ体重になりたい!」という方も多いことと思いますが、まったく同じ身長体重でも、骨格や筋肉の付き方、姿勢によってもスタイルは大きく違って見えるものです。そのため数値にばかり固執していても、理想の体型を手に入れることはできません。

筋肉を鍛えて身体を引き締めたり、姿勢を正すことで内臓を正しい位置に戻してあげることもとても大切です。